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沖縄県知事選〜現地からの通信

短信−42018928日)

 今回は、目取真俊さんです。新基地建設問題を考える辺野古有志の会/テイダの会が92223日の両日県庁前広場、那覇新都心、宜野湾市などで繰り広げた辺野古住民から訴える行動は、目取真俊さんと前回紹介した金城武政さんが中心でした。あまり人と群れない俊さんには珍しいことでした。俊さんは、ここ数年、カヌーを単独で操って海上阻止行動に打ち込んでこられました。

俊さんの上肢は労働者のカイナ(腕)のようにたくましくなっています。連休明けの25日には、彼が8時間も基地に拘束された弾圧に対する抗議の裁判(国賠訴訟)も行われていました。

 県の承認撤回により埋立て工事がストップした今、俊さんは陸に上がって知事選のために連日チラシを腕に抱えて選対事務所を一人で出ていきます。「行動する作家」の面目躍如たるものがあります。皆と目指す方向は同じですが、動き方は単独行動的です。あたかも衆からやや距離をとることによって本質を見抜く作家としての営みに忠実であるかのようです。かといって俊さんはいつも孤高に口を閉ざしている訳ではありません。腕にチラシを抱えて事務所を出ていく前に、国語教師だった体験から、今の子どもたちの国語能力の貧困さを具体的に語っていかれます。

 米映画の字幕が読めず、日本映画を望む生徒の話、小学生時代にはよく本を読むが中学になると部活に時間をとられて読まなくなる話、部活が教育に対する弊害となっていること、今の若者は字数に限りのあるツィッターに依存すること、知事に権限がなくても携帯料金4割削減を県知事選の相手候補が打ち出すだけで携帯の費用に関心のある若者を惹きつけてしまうことなどつぎつぎと話されます。

 聞いていると精神・モラルを含めた日本という国の衰退の遠因は教育の貧困化にあるのではないかと考えさせられます。同時に俊さんの作家としての執筆時間が連日の基地反対のための活動によって阻害されている現実−自律的な経済の発展のみならず、文化の発展も基地によって妨害され続ける−これも沖縄の現実です。

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